デザイナーのイヴ・サン=ローランを中心に、1961年にパリに立ち上げられた「イブ・サン・ローラン」。
オートクチュールのメゾンとしてスタートして、レディス・ウェアで60年代に伝説的なコレクションを発表し、現代ファッションの基礎を作りました。
現在はプレタポルテ(既製服)を展開していて、新鋭のアンソニー・ヴァカレロがクリエイティブ・ディレクターをつとめております。
こちらは、そんなイヴ・サン・ローランのフレグランス・ラインから、1981年に発売されたメンズ香水です。当時大ヒットした作品で、現在でもシリーズ物もふくめてロングセラーをつづけております。
このブランドのメンズ香水では、「ロム」シリーズとならんで看板なので、シリーズ物も多く、混同されやすいのでご注意くださいませ。特に「ボディ・クーロス」や「クーロス・コロン・スポーツ」などとまちがえられやすいです。
香りは、ベーシックなアロマティック・フゼアの香調がベース。クラシックというよりは、タイムレスなアイテムにしあげられております。
アルテミシア、ベルガモット、コリアンダー、クラリセージなどが、シャープでキレのあるアルデハイデック・シトラスを香り立たせるトップから、
ジャスミン、カーネーション、ゼラニウム、パチョリ、オリス、ベチバーなどが、クールでスタイリッシュなスパイシー・アロマを湧き立たせるミドルへ。
ラストはシベット、ハニー、レザー、トンカビーンズ、アンバー、ホワイト・ムスク、オークモス、バニラなどが、ディープなスウィート・ノートを香らせて、ホットなセンシュアリティーをアピールしてくれそうです。
調香は、ダビドフの「クールウォーター」や、モンブランの「インディヴィジュアル」、フレデリック・マルの「フレンチ・ラバー」なども手がけている、フランスのパフューマーのピエール・ブールドン。
プロデュースは、フランスのビューティー・グループの「ロレアル」です。ラストのムスキー&シベットのパウダリー・スウィートが特徴的ですが、全体的にはオーソドックスなフゼア系で、大人の男性であれば使い勝手がいいと思います。ボトルもすっきりとした男らしいデザインです。
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