大胆なデザインのイブニング・ドレスで「ソワレの帝王」と称された、パリ・クチュールの名門ブランド「アザロ」。1970年代のアイコンとして時代を駆け抜けたロリス・アザロの跡を継いでクリエイティブ・ディレクターに就任したヴァネッサ・セワードは、シャネルやイブ・サンローランなどでの経験を活かし、特にメンズ・ウェア・ラインは最近再びの脚光を取り戻しております。
こちらはそんな老舗ブランドのフレグランス・ラインから、2010年に発売されたメンズ・フレグランスです。1996年に発売された「クローム」のニュー・エディションとなっております。香水史上に残る傑作のオリジナルを、よりスポーティブな情感にまとめたアロマティック・ウッディの香調で、クールネスでシャープなニュアンスの、モダン・クリア・マスキュリンを演出するアイテムに仕上げられております。
シトロン、マンダリン、グレープフルーツ、ベルガモット、ビターオレンジなどが、すがすがしくもパッショネイトなシトラス・フレッシュを香り立たせるトップから、
フレッシュ・カット・グラス、アクアティック・アコード、ジンジャー、ピュア・オキシジェンなどが、身体を突き抜けるような、爽快でオープンなアクアティック・コンテンポラリー・ノートを湧き立たせるミドルへ。
ラストはシダー、アンバー、ホワイトムスクなどが、全体の透明感ある香りにメロウなスウィートを乗せて、ソフトでジェントルなドライダウンの中に、しっかりとセクシーな一面を覗かせてくれそうです。
調香は、ボンドNO9の諸作品やバーバリーの「ロンドン」、ゴーストの「ゴースト」など、数多くの秀作を手掛けている、当代随一のパフューマー、ミッシェル・アルメラック。プロデュースはティエリー・ミュグレーの香水ラインなども抱えているクラランス・グループです。
サマーシーズン向きの、解放感に満ちたブリージンな香りだと思います。モダン・アーヴァニティに富んだトーンなので、カジュアルなウェアにはもちろん、粋なデザインのスーツなどにもマッチするのではないでしょうか。クリアでシンプルなボトルのデザインも洗練されております。
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