フランスのファッション・ハウスで、1960年代にエポック・メイクを巻き起こした「パコ・ラバンヌ」。
スペイン人のデザイナーのフランシスコ・ハバネダ・イ・クエルボが立ち上げたもので、金属や合成樹脂を使った、鎧のようなレディス・クチュールを発表して、センセーションを巻き起こしました。そのレトロ・フューチャーなデザインや、衣服を考えさせるフィロソフィーは、現在でも高く評価されております。
こちらは、そんなパコ・ラバンヌのフレグランス・ラインから、1995年に発売されたユニセックス香水です。
パコ・ラバンヌ初のユニセックス香水で、いまのところユニセックスはこの作品と、1998年のシリーズ物の「パコ・エナジー」のみとなっております。現在でも安定して人気があるロング・セラー・アイテムです。
香りは、さらっとしたアロマティック・シトラスの香調がベース。都会的でコンテンポラリーな一品にしあがっております。
レモン、マンダリン・オレンジ、コリアンダー、パイン・ニードル(松)などが、ヴィヴィッドでスポーティーなシトラス・グリーンを香り立たせるトップから、
ラベンダー、ジャスミン、ティー・リーフ、シクラメンなどが、リラクゼーションあふれるフローラル・ハーバルを湧き立たせるミドルへ。
ラストはホワイト・ムスク、サンダルウッド、シダーウッド、トンカビーンズなどが、ぬくもりのあるウッディー・スウィートを広げて、おだやかでハートウォーミングなセンシュアリティーをアピールしてくれそうです。
調香は、カロリーナ・ヘレラの「212・メン」や、ニナ・リッチの「プルミエ・ジュール」、アントニオ・バンデラスの「ブルー・セダクション」なども手がけているロセンド・マチュー。
プロデュースは、ペンハリガンズやプラダ、シャキーラなどの香水ラインもかかえている、スペインの「PUIG」です。
シトラスやパイン・ニードルなどが効いているフレッシュなトーンで、数年後に発売された「212・メン」に通じる香りです。ユニセックス仕様ではありますが、どちらかというとメンズ向きかもしれません。
ミニマルなボトルやボックスは、クールでオシャレなデザインです。
Copyright(c) 2021 BELMO,inc. Allright Reserved.