フランシスコ・コスタとイタロ・ズッケーリによって華麗なる新生を遂げた、ニューヨーク・モードの雄「CALVIN KLEIN」。60年代末から、カルバン・クラインが引退した現在まで、様々な紆余曲折を経たこのブランドは、一貫してミニマルなデザイン・センスを輝かせております。2007年春夏コレクションは賛否両論だったらしく、特にフランシスコ・コスタの今後に注目が集まっております。
こちらはフレグランス・シーンのトレンド・セッターとして不動のステイタスを誇っているフレグランス・ラインから、2006年に発売されたメンズ香水です。前年に発売され、久々の新作オリジナルとしての期待に見事に応えた傑作レディス「ユーフォリア」のメンズ・ヴァージョンである本作は、とことんモダンに突き詰めたようなフレッシュ・オリエンタルの香調をベースにしており、ユニークでキャラクティブなのにクリアな、なかなかミステリアスな情感のアイテムに仕上がっております。
ジンジャー・ペッパー・カクテル、レインドロップ・アコード、チルド・スダチなどが、かなりヴィヴィッドでシャープなシトラス・スパイスを香り立たせるトップから、ブラック・バジル、シダー・リーフ、セージなどが、くっきりとオープンなリフレッシュ・グリーンを湛えるミドルへ。ラストはパチョリ、クリーミー・スウェード、ブラジリアン・レッドウッド、アンバーなどが、パワフルで精悍なマスキュリン・スウィートを奏で、あなたの滲み出るセクシーな色香を、よりいっそう高めてくれることでしょう。
調香はエリザベス・アーデンの「フィフス・アヴェニュー」やキャロライナ・ヘレラの「212メン」や「シック・フォーメン」、同じカルバン・クラインの「コントラディクション」などを手掛けたアン・ゴットリーブ。プロデュースはいつもの通りランカスター・グループです。大胆な意欲作で、纏う人を選び、好き嫌いが分かれる香りなのではないかと思います。コンテンポラリーなライフスタイルにEUPHORIA(至福)を感じる人にオススメいたします。TPOはあなた次第。ボトルのデザインはレディス同様に極めて秀逸です。
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